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2026年3月

  • miraisozojuku
  • 6 日前
  • 読了時間: 3分

啓蟄──動き出すもの、目覚めるもの


三月六日。

暦の上では「啓蟄(けいちつ)」。

土の中で冬を越していた虫たちが、

そっと地上に顔を出す頃だといわれます。

まだ空気は冷たいのに、

地中ではすでに何かが動きはじめている。

人の心の中でも、

同じことが起きているのかもしれません。


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■ 動いていないように見える時間

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冬のあいだ、

私たちはどこか静かに、

内側へと潜っています。

動きが少なくなる。

考えも重くなる。

感情も、どこか凍っているように感じることがある。


けれど心理学的に見ると、

「動いていない時間」は、

何も起きていない時間ではありません。


地中で芽が準備を進めるように、

無意識の層では、

統合や再編成が静かに進んでいます。


ユングは、無意識を“豊かな地下世界”と表現しました。

地中に潜ることは、

停滞ではなく、成熟への過程なのかもしれません。


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■ 目覚めは、派手ではない

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虫たちは、いきなり飛び出すわけではありません。

まずは、そっと。


同じように、

心の目覚めも劇的ではありません。


・最近、なぜか色が気になる

・理由はないけれど、描いてみたくなる

・言葉にならない何かが、内側で動く

それは、小さな啓蟄といえるでしょう。


アートセラピーでは、

この「言葉にならない動き」を大切にします。


意味を急がない。

解釈を急がない。

ただ、線や色として現れてくるものに、

静かに耳を澄ます。

すると不思議なことに、

自分でも知らなかった“芽”が見えてきます。


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■ 芽吹きは、内側から起こる

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春になると、

外の世界はにぎやかになります。

新年度、新しい挑戦、新しい環境。


けれど本当の芽吹きは、

外から与えられるものではありません。



それは、

すでに内側にあったものが、

タイミングを迎えて現れるということ。


アートは、そのタイミングを待つ時間です。


描くことで、

自分の中の地下世界に触れる。

触れることで、

小さな動きに気づく。

それが、

あなた自身の啓蟄です。


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■ 今、目覚めかけているものは?

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大きく変わらなくてもいい。

決意しなくてもいい。

ただ、

「何かが少し動いているかもしれない」

その感覚を、大切にする。


クエスト総合研究所では、

第2期アートセラピー・ファシリテーター認定講座が

5月に始まります。


アートと心理の学びは、

他者を支える力になると同時に、

自分自身の地下世界と向き合う時間でもあります。


春のはじまりに、

あなたの内側の啓蟄に、

少しだけ耳を澄ませてみませんか。

 
 
 

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