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2026年3月
啓蟄──動き出すもの、目覚めるもの 三月六日。 暦の上では「啓蟄(けいちつ)」。 土の中で冬を越していた虫たちが、 そっと地上に顔を出す頃だといわれます。 まだ空気は冷たいのに、 地中ではすでに何かが動きはじめている。 人の心の中でも、 同じことが起きているのかもしれません。 ________________________________________ ■ 動いていないように見える時間 ________________________________________ 冬のあいだ、 私たちはどこか静かに、 内側へと潜っています。 動きが少なくなる。 考えも重くなる。 感情も、どこか凍っているように感じることがある。 けれど心理学的に見ると、 「動いていない時間」は、 何も起きていない時間ではありません。 地中で芽が準備を進めるように、 無意識の層では、 統合や再編成が静かに進んでいます。 ユングは、無意識を“豊かな地下世界”と表現しました。 地中に潜ることは、 停滞ではなく、成熟への過程なのかもしれません。 __________________




















