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2020年5月号

更新日:2021年9月8日

緊急事態宣言の延長が確実になったようです。 拡大を防ぎ、かつ健康を維持していくうえで、私たち一人ひとりが 自分の影響力を知ることの大切さは、先月のニュースにも書きました。 同時に、メディアから似たような内容が、 どのメディアからも流れてくることに少々うんざりもしてきます。 情報が必要であることは承知しているのですが、 私たちがどれほど、「誰かからの情報」に影響されているのかも 冷静に気づいておくことも大切です。 今日は、気づかないうちに、何かにのみ込まれてしまう自我について。 ● 外出自粛 ———————————————————————- クエストには、カナダのクリニカル・アートセラピー・ディプロマ取得講座である、JIPATTがあります。 このすべてのサポートをしてくれているルシールさんは、御年88歳。 現役のアートセラピストです。 革新的な彼女は、その活動をカナダ国内にとどまらず、タイ、日本、エジプト、中国へと

広げ、今では、インターネットを通じて、インド、南米などにも。 すべてここ数年に始めたことです。 全世界的に、” STAY HOME ”と言われている中、週に2-3回、 オンラインで自宅でできるアートを紹介してくれています。 先日は、家庭にあるスパイスを利用してマンダラアート、

その前は、食紅と綿棒を使ったアート。 工夫を凝らし、見ているだけで楽しくなってきます。 今の世界や、カナダの状況を受け入れて、歩みを止めない88歳。 今ある現実を受け入れて、私たちが何を感じ、どう考えるのか、 すべて私たち自身で選択することができるのです。

● 不満や批判という正当性

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外出自粛が続き、経済的にダメージを受けている人がたくさんいます。 当然、私たちの心の中に、何かしらの不満や怒りが湧いてきます。 人によっては絶望してしまう人もいるかもしれません。 日本人の美徳の一つに、「謙虚さ」があります。 例えば、とてもいいことがあった時に、私たちの多くは、 手放しで喜ぶ前に「皆様のおかげで」と、ひと言添えるのを忘れません。 そして、うまくいかないことに直面した時には、自分が無力だから、と自己批判します。 これは実は「謙虚」ではなく、他者軸に浸りきった被害者意識のようなもの。 自分ではどうすることもできなくて、誰かのせいでこんな目に合っている。 何かのせいでこんな気分にさせられている。 こうやって、すっかり、冷静であるべき自我は、

「何か」にのみ込まれてしまっているのです。 例えば、今回の新型コロナに関しても、知らず知らず政府を、自治体を、 あるいは関係者の対応の悪さへの批判を口にします。 外出自粛をいとわず、人が集まる場所に出かけている人を見て、 あきれてものが言えない、と批判している。 そんな自分に気付くことはありませんか? 「誰かのせいで、何かのせいで、こんな嫌な気持ちを味わわされている!。」 これはまさに被害者の意識です。 そして、そんな被害者の立場に立つとき、 その主張は常に絶対的に正しいと、信じているのです。 ● 自分の軸を取り戻す

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「誰かや、何かによって自分の人生が台無しになっている」、 なんていう被害者の人生は歩きたくはありませんね。 人類には、自分で選ぶ力が与えられています。 向かい合っている現実を、どのように見て、どのように感じるのか、 実は自分次第だと言えるのです。 あいつが悪いといくら責めても、気は晴れません。 責めて責めて、それで何かが解決するのなら、やり続けてもいいでしょう。 でも、そんなことは私の経験からは、全くあり得えないのです。 たとえ、その人が謝罪をしてくれたとしても、真に爽快な気持ちにはならないでしょう。 「不幸になるのは誰かのせいで、幸福は誰かのおかげ。」 よくよく考えてみると、こんな生き方は、なんだかとてももったいない。 自分の幸せや、したいことを、しっかりと自覚して生きていきたいと常々思うのです。

● やることを やるときに やる

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ただシンプルに、今やることを、今だからこそやる。 今しかできないから、やる。 そんな積み重ねが、自分の軸を育ててくれるのです。 今日の一歩で、自分たちの明るい未来を、自ら創り出していきましょうね、皆さん。

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