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  • miraisozojuku

2020年6月号

更新日:2021年9月8日

6月に入り、緊急事態宣言の解除はあったものの、 東京では徐々に数値が悪化しているようです。 どこかで長期戦であることは理解しながらも、今後どう展開していくのか、 不安な日々を送らざるをえません。 まずは、ワクチンが開発されること。 そして、それが治験によって効果が証明され、私たちの安心の日々が取り戻せるまで、 果たしてどれくらいの時間がかかるのでしょうか。 不安とともに、その日を待つという過ごし方以外に、 私たちにできることはないのでしょうか? ●New スタンダード —————————————————————- こんな言葉をよく耳にするようになりました。 NEW スタンダード 新しい標準、とでも訳すのでしょうか。 そもそも、標準と言うものは、何を基準にしているのでしょう。 いつもと変わらないこと、であれば、 その「いつも」とは、いったいいつの事なのでしょう。 私たちは、毎日朝が来て、目覚めて、 また夜が来て眠るという毎日を過ごしているうちに、 その繰り返しの中で標準を作ります。 心理的に、いつもと同じであることは安心をもたらします。 毎日、朝が来るのかどうかわからなければ、夜が又来るのかどうかわからなければ、 不安で仕方ありません。 だから、今回のような突然の出来事にうろたえてしまうのです。 そして、私たちは、いま、 「いつもと同じであること」を取り戻そうとしているのでしょうか? それとも、「新しいスタイル」を創り出す一歩を踏み始めているのでしょうか? あなたは、どうですか?

●変化と変容 —————————————————————- 私の日常で言えば、オフィスに行かなくなりました。 家で仕事ができるように環境を整えました。 ずっと座っている姿勢は腰に良くないし、疲れるので、 上下に可動するデスクを購入し、時折立って仕事をしています。 テレワークの備品もそろえ、食材の買い物も、1週間に2回程度にし、 適度な運動もしています。 つい半年前には、考えられなかったことです。 不自由だとは思いませんが、 好きなゴルフも、小旅行も控えなければならないことは残念です。 その分、娘が2か月ほどワンルームの部屋で仕事するのは苦痛だということで、 我が家に戻ってきていました。 久しぶりに一緒の生活を楽しみました。 いろいろと目先の変化がありましたが、よく考えてみると、 今のところよいことの方が多かったような気がします。 ライフスタイルは変化しましたが、「在り方」は、より充実したような感じです。 美しい蝶の内には、毛虫の時代もさなぎの時代も残されているように、 現れは変化しても、その中心にあるものは不変です。 この、人類の危機が、本来の在り方を刺激され、 新たに生まれ変わっていくプロセスの生き証人になれるのかもしれないと思うと、 ワクワクしてきます。 楽観的過ぎるかもしれませんが、今を生きる秘訣だと信じています。 ●恐れと喜び

—————————————————————- 人類は「恐れ」があるから、種として生き抜いてきたといわれます。 恐れがあるから、危機を乗り越えようと努力したし、 新たな危機にも備えるようになったのです。 今も、完璧な安全があるわけではなく、新型コロナウィルスのように、 予期せぬことはこれからもいくらでも起きるでしょう。 そのことへの恐れを持ちながら、その恐れに震えているばかりではなく、 そのことを日常に取り込んでそのプロセスを楽しむこともできるのです。 もっと極端な言い方をすれば、 恐れや不安がなければ、喜びも味わうことはないということ。 愛にあふれ、常に安全で安心の中にいて、 果たして愛や安らぎを私たちは味わうことができるのでしょうか。 与えられる試練や問題の提起は、私たちが味わう喜びを補償するものでもあるのです。 希望が、それを支えます。 希望が、苦悩の日々を支えるのです。 今こそ、夢や希望を描くことが、 毎日不安や息苦しさの中の、一服の清涼剤となるのです。 そして、そこに踏み出す、ほんの小さな勇気があれば、毎日を生きていけるでしょう。 ●今日を生きることが、未来を作る —————————————————————- 最近、毎週地蔵アートを、私のホームページに掲載しています。 自分への言葉として書いているので、皆さんにとって役立つかどうかは分かりませんが、 昨日掲載した言葉が、 「未来の自分に 今日たねを植える」でした。 「未来のため」と言って今を犠牲せざるを得ないということがあります。 その犠牲の上に立つ未来はどんなものでしょうか? その一瞬の喜びのために、ほとんどを犠牲にする人生は、私には魅力的には映りません。 かといって、毎日を面白くおかしく過ごし続けるのも、 なんだかいい加減に感じてしまいます。 だから、できることは、今日を精いっぱい生きること。 それができない日は、それを認めて明日精いっぱい生きることを自分に約束する。 そういう日々が、きっと未来を開いていくのだと信じています。 この人類に与えられた試練を、みんなで上手に生き抜いていきましょうね。

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