気づけば師走。
なんだか、今年もあっという間の1年。
通り過ぎた日々を懐かしみながらも、
もうそこまで来ている新し年に向けた準備もしなければなりません。
なんでこんなに、急いで生きなきゃならないのか?
いったい、なんのために?
何度この問いかけを自分に繰り返してきたことか。
今年最後のニュースは、クロノスとカイロス。
「時」の神様たちのお話です。
●チャンスの神様
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巷でよく言われていることですが、
チャンスの神様には前髪しかないから、やってきたらしっかりとつかまなければいけない!
聞いたことはありますか?
この、「前髪しかない神様」と言われているのが、カイロスです。
たしかに、ウィキペディアに掲載されているカイロスの絵には、
長い前髪で後頭部には髪の毛は見られません。
いつ、だれが、このギリシャ神話の神様を「チャンスの神様」に仕立て上げたのかは知りませんが、
この神様は、「とき」の神様と言われています。
●クロノスは時間の神様
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もう一人、同じくギリシャ神で「時」の神様と言われている「クロノス神」がいます。
どちらも<時間>に関係しているようなのですが、
私はあえて、「とき」と「時」と、ひらがなと漢字で書き分けました。
クロノス神は、時刻、つまり、いつ何時何分なのかを特定できる「時間」を司どっています。
6歳の時に、あんなことがあって、20歳の時には、こんなことが起きた。
昨日の、朝は6時に起きて、夜は10時に寝た。
今度の待ち合わせは、1月1日の12時、などなど。
それにたいして、カイロス神がつかさどる時間は、計れないし数えられないし、
特定できない「とき」なのです。
たとえば、「恋に落ちたとき」とか、「思い立ったとき」とか、「決心したとき」などなど。
過去現在未来と言う時間軸の中にはない、「瞬間」をとらえた「とき」のことなのです。
●今を生きる
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全く同じと言うことではありませんが、禅宗では「今を生きる」と言うことを言っていますね。
こちらも、時間軸の中にはない「今」を表現しています。
「今」は、いわば「永遠」のことであり、ずーっと「今しかない」ということでもあるのです。
過去に後悔し、未来を憂いていたり、
明日のための「現在」を生きることで、「今」を生きていないことはよくあります。
仕事に追われる、・・・・・「なんのため?」
家事に追われる、・・・・・「誰のため?」
自分のことは後回し・・・・「誰の人生?」
これが生涯続いてしまったら、自分の人生を生きたと言えるのかどうか???
●心がけ
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だからと言って、周りのことを放ったまま生きることなんか、できませんね。
ひとりで生きていけるわけではないし、仕事だってある。
何よりも大切な家族がいて、そこには大事な「生活」があるのですから。
でも、一日の中で、ほんの少しでもいいから「自分を取り戻す瞬間」は重要です。
今日をよく生きたこと、そして、今年の一年をよく生きたこと
そんな自分を認めてあげるための、12月です。
うまくいったのかどうかの尺度ではなく、「今の自分」を丸ごと認めてあげること。
今年の締めくくりには、自分をいっぱい承認してあげたいですからね。
来年も、私にとってはきっと「学びの年」になる予定です。
あーおもしろかった!
このことを最後の瞬間に言えるような人生を生きていきましょう。
皆様、今年一年、ご購読ありがとうございました。
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