2025年11月
- miraisozojuku
- 11月11日
- 読了時間: 2分
冬のはじまりに寄せて
こんにちは。
立冬を迎え、暦のうえでは冬の入り口。
けれど都会では、紅葉がようやく色づき始めたころです。
目黒川沿いの桜並木の葉も少しずつ赤や黄に変わり、
11月の中ごろからは、歩くたびに地面に広がる葉の音が、季節のリズムを奏でていくでしょう。
自然の循環に耳を澄ませて
‥…━…‥‥…━…
やがてその葉も地に還り、次のいのちの季節へとつながっていきます。
都会の落ち葉の多くは袋に集められ、焼却されてしまうけれど、
一部はたい肥として土に戻り、また新しい芽を育てる力となるようです。
自然の循環は、目に見えなくても確かにそこに息づいています。
心のリズムも季節とともに
‥…━…‥‥…━…
そんな自然の動きに呼応するように、
私たちの心もまた、秋の深まりとともに少しずつ静けさへと向かいます。
外に広がっていた意識が内側へと戻り、
これまでの出来事や感情をゆっくりと整理していく。
心理的に見ると、晩秋は“整理と受容”の季節ともいわれます。
外の世界の変化に呼応して、心もまた静けさへと方向を変え始める。
何かを失ったように感じる瞬間も、
実は新しいものを迎え入れるための「内なる準備」の時間です。
次の季節を迎えるために
‥…━…‥‥…━…
鮮やかだった季節の余韻を抱えながら、
自分の内に流れる小さな変化に気づいていく──
その気づきこそ、次の季節を迎えるためのやわらかな心の準備になるのです。
この時期、クエストでは「心の季節のめぐり」を感じながら、
新しい学びやアートの体験をお届けしています。
心のめぐりを学びに変える
‥…━…‥‥…━…
来春(2月)には、セラピストのための〈魂の地図としてのファンタジー ―心の象徴と自己実現―〉(全5回) がスタートします。
『モモ』や『はてしない物語』などの作品を通して、
物語に秘められた象徴や無意識の世界を読み解きながら、
“こころの成長と癒し”のプロセスを文学から学ぶプログラムです。
ファンタジーを読むことは、現実逃避ではなく、
目に見えない心の真実を物語という形で映し出すこと。
登場人物の旅や葛藤をたどることで、
私たちは自分自身の内なる旅──喪失と再生、そして自己実現──を重ね合わせていきます。
ファンタジーは、クライエントが語る悩みや問題を「心の物語」として捉えるための新しい視点を与えてくれます。
そして同時に、セラピスト自身が自らの“魂の地図”を描き直すための学びにもなるのです。








コメント