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  • miraisozojuku

2021年9月号

2020オリンピックが閉幕し、パラリンピックも終盤に差し掛かりました。

ボクの友人の一人に上原大祐さんがいます。

ご存知の方も多いでしょうが、元パラリンピアン。 冬季バンクーバーパラリンピックで、アイススレッジホッケーの銀メダリストです。

準決勝で、世界一と言われたカナダ(地元)のチームに対して見事に決勝点を挙げて勝利。

チームを銀メダルに導きました。この瞬間の映像を何度見たことか!

彼は、現在、家にひき盛りがちな障害児童を外に連れ出し、 障害の有無を問わずに楽しめるスポーツの普及に全力を傾けています。

そして、なんと今回の開会式でダブルダッチ(縄跳び)を、 車いすごとジャンプするパフォーマンスを見せていました。

● HSP HSC —————————————————————–

最近、子育ての相談を受けることが増えました。

『勇気の育て方』を出版していただいたからだと思いますが、 親御さんたちのお子さんを愛するが故の苦悩がひしひしと伝わってきます。

その中で、HSP(Highly Sensitive Person 感受性が強く敏感な人たち) のお子さんに対するかかわり方の相談が何人かから寄せられました。

HSPは、その反対の鈍感?な人たちに比べて、極端に不安を感じたり、 劣等感にさいなまれたり、ひとに気を使いすぎて、自分の気持ちを表現できずにいます。

確かに、一人や二人、私たちの周りに、そういった人たちはいますね。

これを読んでいるあなた自身もそうかもしれません。

HSPだから、どうやって社会の中で生きていけばよいのか、 と言った書籍もたくさん出版されているようです。

自分の不安や劣等感の出所がわからなかった人たちにとって、 自分がHSPであることを知ることで、 自分が今までなぜそういった極端な反応をしてしまうのかがわかって、 安堵する人たちもたくさんいます。

ただ、それがHSPという枠組みの中に整理されるべきなのか、 その人の個性なのか、実は私には判断がつきません。

つまり、自分のネガティブな特徴を、なにかしらのジャンル分けをして納得をしていく ということには、何かしっくりこないのです。

●障害か個性か —————————————————————–

ベストセラーになった、『五体不満足』の著者、乙武洋匡さんは、 「障害ではなく自分の個性である」と記していたことは、誰もが知っていることでしょう。

私は血液型がA型だから ボクは、長男だから わたしは、地方出身者だから 自分の両親は離婚しているから 所詮 男だから、、、

といった具合に、いくらでも自分を何かしらの類型の中に閉じ込めてしまうことは よくありますね。

でも、そういった外的な要因で自分を型にはめてしまうと、 自分らしさからは遠ざかります。

大変な試練を背負っている人でも、誰よりも幸せに生きている人たちはいます。

パラリンピックの競技をテレビで見るにつけ、 自分に軸を置き、自分らしく生きている姿に感動します。

「失ったものを数えるな 残されたものを最大限生かせ」

パラリンピックの精神を端的に、そして明快に表している言葉と言われています。

でも、パラに限らず、私たちの誰にも言える言葉だと実感します。

上原大祐くん ——————————————————————-

生まれつきの二分脊椎という障害を抱えながら、小中高すべて、普通学級に通いました。   友達が自転車通学を始めれば、車いすを改良して少しでも早く動かせるようにし、 そのうち自転車につかまって登校したり、 バイク通学を始めた友達がいれば、そのバイクにつかまって車いすで登校したり、、、

「お前ほど車いすを壊すやつはいない!」と言われ、そんなお前に向いているからと、 紹介されたアイススレッジホッケーでみるみる成績を残していった。

「障碍者」と言う見方をする以前に、 ハチャメチャな奴!と、思わず笑ってしまうような存在です。

最近は、飲みに行く機会も持てなくなってしまいましたが、 まさに自分軸を生きる見本のような人間。

何度か講演にも来てもらいましたが、そんな機会をまた創りたいですね。

自分の個性を認め、その個性をさらに伸ばす。

人間に与えられた肉体を、精神を、 そしてそれらを限られた時間の中で、ベストパフォーマンスを目指す。

パラリンピックを見ていて、痛感したことでした。



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