節分が過ぎ、立春を迎えました。 相変わらず、「鬼」は外へ出て行ってはくれませんね。
様々な姿に変容しながら、 ワクチンと言う「鬼滅隊」が活躍してくれることを祈るばかりです。
と、暢気に構えていることもできず、 現在継続している「緊急事態宣言」は、 私たちの「日常」を「非日常」にするかのような様相です。
諸行無常とはいえ、私たちはさらに、何を学ばんでいけばよいのでしょうか?
●緊張と弛緩 —————————————————————–
1月のニュースで書きましたが、私は現在「鬼滅の刃」のコミックに悪戦苦闘しています
「この『ババーン』というのは何の音なの?」と娘に聞くと、 あきれ顔で説明されたあげく、 「漫画の読みかたがわかってないんじゃないの?」と笑われる始末。
それでも、何度も繰り返しページをめくりながら、少しずつ物語は前に進んでいます。
ご存知の通り、彼らには呼吸法なるものがあり、それを駆使して鬼を退治しています。
作者がこの「呼吸」を取り上げていることに驚き、 さらに、9つの呼吸やそのおおもとにある 「日の呼吸」なるものを設定していることに、深く感動しています。
私の呼吸の先生は、谷川俊太郎氏の呼吸の先生でもある、加藤俊郎先生。
ユニークで、わかりやすい呼吸法の伝授によって、私は多く救われました。
ひと言で呼吸と言っても、普段当たり前にしているものですから、 深呼吸程度はするものの、 意識的に呼吸法をしている人は少ないようですね。
加藤先生いわく、 「食事をしなくても1、2週間は生きられる。 水がなくても数日。でも、呼吸は5分しなければアウト」
それだけ、呼吸が大事なんだと繰り返しおっしゃっていました。
●吐くことで生きる —————————————————————–
呼吸の始まりは、「産声を上げる(吐く)」ことから始まり、 「息を引き取る(吸う)」ことで命が完結します。
私たちが子どものころに教えられた、「吸ってー、吐いて」は、逆だと言うことですね。
加藤先生の呼吸法は、「吐くこと」が中心です。
吐きながら、おなかを引っ込めてへそした三寸(丹田)を意識し、 吐ききったらおなかを緩めていくと自然に息が入ってくる。 これを、10分、20分、ときには1時間ほども繰り返すのです。 終わった後の爽快感は格別です。 それこそ生まれ変わったようなすがすがしさを味わえます。
吐くことで生き、吸うことで満たされていくのです。
●全集中 ——————————————————————-
まだ完読もしていないので、語れる立場ではありませんが、 「全集中の呼吸」をすれば、血も巡り生きる力が湧いてくるのはもっともです。
この作者の方は、東洋の思想やあるいは、禅の思想などを学んでいる方なのか、 はたまた 普遍性の領域(無意識)からメッセージを受け取りながら創作しているために、 多くの人に共感を得ているのか、、、。
いずれにしろ、このコロナ禍でこれだけのヒットとなっているのには きっと、意味があるのだと感じます。
医療関係者ではない私にできることは限られています。 限られているからこそ、せめてこの感染を拡大させない努力と工夫が求められています。
先人たちがそうであったように、人類は必ずこれを乗り越えるでしょう。 でもその先にまた厄介な難題が訪れることも明白です。 もうひと月、緊急事態状態は継続されます。
皆さんも、日々を「自分を整えながら」お過ごし下さい。
ノーマスクの日がまた来る日を祈りつつ。
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