2025年4月
- miraisozojuku
- 4月6日
- 読了時間: 2分
春にはまだ、冬がいる?
4月4日は「清明(せいめい)」――春の訪れを告げる節気です。
すべてのものが清らかで、明るく、いきいきと見える季節…はずですが、今年はちょっと
違いました。
目黒川沿いの桜が満開になった翌日から、急激に冷え込み、まるで季節が逆戻りしたかのような冬日が続いています。せっかく咲いた桜が、冷たい風に揺れているのを見ながら、ふと心に浮かんだのは、こんなこと。
「春が来たけど、春だけじゃなくて、まだ冬もここにいるってことかぁ、、、」
あたりまえすぎる気づきかもしれません。
でも、それが妙にしみじみと心に残りました。
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変化の途中には、揺らぎがある
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私たちの成長も、きっと同じなんだと思います。
何かを変えたい、前に進みたい――そんな思いで一歩を踏み出しても、うまくいかない日がある。心がまた昔の不安に引き戻されたり、気づけば自己否定の声が顔を出してきたり。
「せっかく進んだはずなのに、なんでこんなにつらいんだろう」
そんなふうに感じるときもありますね。でもそれってまさに「変化の途中」にいる証なんです。
結果が見えない時期には、不安になってしまうものです。でも、寒さのあとにまた春が来ることを、私たちは知っている。そしてこの季節のように、自分の変化にも、あたたかな春はかならず巡ってくるのです。
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希望を信じる力と、プロセスにいる私たち
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野球を知らなくても、イチローさんの名前は多くの人に知られていますよね。ストイックな姿勢で知られる彼が、こんな言葉を残しています。
「結果は野球選手として、プロセスは人間として重要である」
目に見える「結果」がすべてのように思われがちな今の時代で、「今、自分という人間が、どんな姿勢でどこに向かっているか」を大切にすること。
それはつまり、うまくいかない日も、自信を失う瞬間も含めて、「自分を大切にする」ということだと思うのです。
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春を迎える準備
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寒さが戻っても、誰も「もう春は来ない」とは誰も思いません。
希望とは、いま目の前にないからこそ持てる力。そしてその希望が、私たちに忍耐を与えたり、努力をさせたり、春を迎えるための心の準備を、静かに進めてくれているのかもしれません。
冷たい風に揺れる桜が美しく見えるのは。それは、そこに自分の「待ち望む気持ち」が映しだされているからなのかもしれません。慌てず、焦らず、でも着実に。時には立ち止まることもあっていい。
まだ少し冬の気配を残したこの春が、みなさんの心にやさしく寄り添ってくれますように。
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