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miraisozojuku

2022年3月

あっという間に適応する私たち

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わずか2か月前のことですが、

圧倒的に少なかっただけはなんとなく覚えていましたが、正直忘れていました。


ネットで検索してみたところ、なんと500人程度。


百人単位が100倍になっているにもかかわらず、極端な不安感は消えています。


ひとは、環境や状況に対応できるとはいうものの、気持ちまで見事に対応してしまいます。


医療関係者の日々の戦いについても最近は報道されなくなってきました。


いまでも、現実にそれは続いているのです。それも、2ヵ月前よりも100倍になって。


こういった、状況や環境からの刺激に慣れていく反応を、

心理学では「馴化(じゅんか)」と呼んでいます。



● 刺激

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刺激にすっかり慣れてしまい、反応しなくなってしまうことはよくあります。


私の部屋には、昨年秋ごろから少し大きめの段ボール箱が置いてあります。


天井型の照明器具が入っています。新品です。


破損したので、交換しようと思ったものの実は、破損は勘違いで今も問題なく使用しています。


問題は、その購入した照明器具。


結構な大きな箱なのですが、

置き場所に困りいつかどこかに使うかもしれないとそのまま部屋の隅に放置。


最初は、邪魔になるし早くしまわなきゃ、と思ってはいたものの、

半年たってもいまだにそこにあります。


というよりも、この話を書き始めるまですっかり忘れてしまっていたほどに、

へやのインテリア?と化していました。


これ、「馴化」です。


お恥ずかしい話しですが、私だけでなくこういった「心の馴れ」は、誰にでも起きることです。


ぜひ部屋を見渡してみてください。


半年以上、使わないままそのまま放置されているもの、ありませんか?



● 新鮮さ

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刺激的な空間に出会って気に入ったとしても、何度も訪れていればその刺激は弱くなってしまいます。


わたしは、成田山の護摩焚きが好きで、毎年新年にお参りに行きます。


約30分ほどの勤行ですが、僧侶たちが経を読み始めると間もなく、

突然大太鼓が「ドーーーン」と本堂に鳴り響きます。


昔は、畳に座っているからだが飛び上がってしまうほどにびっくりしたものですが、

いまではたいした刺激ではなくなっています。


電車の揺れに眠気を感じてしまうのも、暑さ寒さに慣れていくのも、みな「馴化」のひとつです。


そうやって心も体も、環境の変化に適応して人類は生き延びてきたのですが、

新鮮さはすぐに消えてしまうということでもあるわけです。


刺激に鈍感になれば新しい刺激を求め続けなければなりません。


刺激がない毎日が退屈になり、不満が募るという人もいるでしょう。 



● 新しい自分

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「自分に出あう」という言葉は、哲学的であり同時に心理学的にも意味を持ちます。


「最近、新しい自分に出あってますか?」


こんな言葉を、自分に問いかけてみてください。


その答えには、新鮮さは感じられますか?

それとも、「馴化」していて新鮮さとは程遠いのでしょうか?


人間いくつになっても、どんな状況であっても、成長を続けることができます。


心の反応をいつも新鮮さで保つには、新しい一歩を踏み出すことです。


変化に対応するのは、確かに大変なエネルギーのいることです。


それを避けることで、安心であたりまえの毎日を過ごすことは可能です。 


でも、ね。


今日という日は二度とこないわけだし、

「やることを やるときに やる!」精神は大事ですよね。


春は、大自然が一斉に目に見える形で動き始めます。


みなさんの2022年の春を始めましょう。

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