急に気温が上昇してきましたね。
季節の変化や、日々の気候の変化は私たちの精神面や情緒面、
さらには身体面にも影響を及ぼします。
これといった理由があるわけではないのですが、なんとなく落ち着かない日々を過ごす。
皆さんにも、そんなことを味わうことがありますか?
世界を見渡してみれば、
戦争が続いていてそのニュースに触れるたびに気分がふさぎます。
山中での幼い子どもさんの出来事も、網走の観光船の事故についても
毎日繰り返し報道されています。
インドのグルの一人にシュリ・チンモイという導師がいました。
ヨガの指導者であり、宗教家、哲学者、マスター陸上のアスリート、作曲もアートも、、、
ほとんど眠らずに生きた瞑想家です。
何度か瞑想センターに通ったことがあります。
「心をネガティブに揺さぶるテレビや新聞を見るときには、
『注意深く観る』ように、と繰り返し聞かされました。
心を平安に保つこと。
当たり前で、とても難しい課題でした。
注意深く観るということの意味は、どちらかに偏ることなく、ということ、つまり中庸。
でも、そう言われても新聞を読まないわけにもいかないし、
テレビのスイッチを入れればニュースが飛び込んできます。
周囲からの影響は避けられません。
● 仲良くやろうよ
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戦争は、国と国の争いです。
もう少し厳密に言えば、国ではなく
「国の指導者」同士の「それぞれの正しさ」のぶつかり合いです。
国という単位ではなく「人間」の価値観の争いなのです。
その人個人においての正しさは、相手にとっての正しさとは限りません。
そして厄介なのでは、どちらが正しいのかという判断は、
それぞれの価値観の違いがあるため判断はしにくい。
幸い日本はこの80年近く、戦争はしていません。
でも、ひとりの人間として考えてみると、
人生の中で何度も「戦争」してきたような気がします。
誰かと言い争いをしたり、否定したりダメだししたり、相手を拒否したり、、、、
かといって、自分の正しさをまげて相手の正しさにあわせることもできますが、
次第に自分の心にひずみが生まれてしまいます。
信念をもって自分の正しさを押し通すこともできるでしょう。
いいことかもしれないけれど、誰かに我慢や犠牲を払わせる可能性もあるのです。
お互いの正しさを「認め合うこと」は、簡単なことではありません。
でも、人間にしかできないことでもあるのです。
● キャリア教育
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小学生向けに、文科省が「キャリア教育の手引き」を発行しています。
低学年向け、中学年向け、高学年向けとそれぞれ手引きがあるのですが、
注目すべきは低学年向け。
その一部をご紹介しますね。
・してよいことと悪いことがあることがわかる
・ありがとうやごめんなさいが言える
・友達の気持ちを考える
・みんな仲良く学習したり遊んだりする
大人が、できているわけじゃないのにね。
いや、大人が決めた手引きなのかもしれないけど、
子どもに伝える前に、ってことですよね。
● あらためて「自分軸」
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自分の軸を持つことは、自分らしく生きる秘訣です。
とはいえ、自分軸を押し通せば、
誰かの軸と折り合いがつかなくなることもあるでしょう。
だから、次のステップは「認め合う」ことなのです。
誰かを認めるには、自分を認めておかなければなりません。
自尊感情や、自己効力感。
こういったことが、どれほど大事なことなのか、
ボクたちは子育てを通して気づくことになります。
自分のことを認めずに、誰かを認めようとしても
お互いを尊重することにはつながりませんからね。
自分を認め、違いを認め合う。
むずかしい課題を、人類は与えられているってことなのでしょう。
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