2023年8月
- miraisozojuku
- 2023年8月6日
- 読了時間: 3分
● 一人ひとりの意識
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最初は、「誰か」が決めることに賛成し、
次第に「皆で」決めることを考える。
でも、最後は「自分が決める」ことからしか、自分が納得しないんだということに気付くのです。
もちろん、「自分が」決めたところで、そこに複数の人間がいれば、それぞれに「決めた」事柄があるわけで、その調整が必要になります。
妥協や強制ではなく、他とまじりあうための
「コミュニケーション」
という面倒なプロセスが始まります。
チームを創る事の大切さは、「皆」ではなく、まず「自分」。
その後に、それぞれの「自分」をどう折り合いをつけていくのか、の話し合いに意味が生まれてくるのです。
自分で決めることは、決して、独りよがりに自分勝手に決めることとは違います。
自分で決めることは、自分と他者の関係性を創り出すことにつながるのです。
● そして、環境がチームを創り出す
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もう一つの大切なこと。
強いリーダーはたのもしい存在です。
しかしそれは同時に、ひとりひとりのリーダーシップを損なってしまう場合もあります。
安心して自分の意見を言い、そのことの安全性が認められている。
こういった環境が、チームを創り出すうえで大切です。
もしも、命令系統があって、トップダウンで物事が決まっていくとしたら、それはそれで管理された運営ができるかもしれません。
しかし、それはその強いリーダーが存在している間だけ。
互いの意思を尊重し、自分の意思も尊重されている環境。
こういった環境を創り出すことが、実はリーダーの大事な役割だと考えています。
これは子育ても同じこと。
どんな環境を提供するのかが、そのまま、
子どもが自ら考え行動していく生き方を学べることにつながります。
● 怖いからやらない
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グロースセミナー中、子どもたちにはいろいろなチャレンジがあります。
3日目の夜は、最大のチャレンジ「ナイトハイク」があります。
暗闇の中を、グループごとに無言で歩く実習です。
約2.5km。
ロープ一本を右手でつかみ、グループがはぐれないようにします。
目を開けても開けなくても、何も見えない暗闇。
都会ではなかなか味わえません。
森にはいろいろな動物がいて、クマもいるし狐もいる。
そんなセットアップをして、やるかやらないかを子どもたちに決めてもらいます。
ひとり、「怖いからやりたくない」という女子がいました。
「怖くなかったらやってみたいの?」
「クマが出るかもしれないし、グループの人が裏切るかもしれないし、、、、」
ネガティブな妄想は際限なく広がります。
やるかやらないか、最後は君が決めることなんだけど、「怖いからやらない」のと、「怖いけどやった」ではずいぶん違うからね。
君は、どっちの自分に会ってみたいの?
約20分かけて、「怖いけどやった自分」に会いに行くことを決断しました。
彼女にとっては、とてつもない決断です。
2時間後、実習を終えた彼女は満面の笑みを浮かべていました。
新しい自分に出会えたのだと思います。
● 誰にでもいえること
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これは、この子のことではなく、誰にでもいえることだと思います。
怖いから、嫌いだから、苦手だから、、、、、やらない
怖いけど、嫌いだけど、苦手だけれども、やってみる。
どちらを選んでも、あなたという存在は変わりなくそこにいます。
でも、全く違う経験を積んだ自分がそこにいるわけです。
どっちの自分に出会いたいのか、私たちは常にそんな選択を目の前にしているのではないでしょうか?
自分で決めるための環境を提供する。
そんなリーダーシップを使うことで、そこにいるひとり一人のリーダーシップが形成されていくのです。
決めることは、新しい自分に出会う大事なプロセス。
さぁ、先延ばしにしていること、そろそろ決める瞬間が来たのではないですか?
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