2026年8月
- miraisozojuku
- 5 日前
- 読了時間: 3分
■体感よりも早く、自然は動いている
一年の中で、立秋ほど「暦」と「体感」が一致しない日はないのかもしれません。
けれど、自然は私たちが感じるよりも、少し早く季節を進めています。
夏至を過ぎて日は少しずつ短くなり、
稲は静かに穂をつけ始め、
朝夕の風にも、ほんのわずかな変化が生まれています。
私たちはまだ「真夏」だと思っていても、
自然はもう次の季節の準備を始めているのです。
■人には、見えないものを感じる力がある
私は、この立秋という節気が好きです。
それは、
「見えないだけで、確かな変化は始まっている。」
という自然からのメッセージのように感じるからです。
そして、もう一つ思うことがあります。
私たち人間には、「今ここにないもの」を感じる力があります。
ほんのわずかな風の違いから秋の訪れを感じ、
まだ形になっていない未来を思い描き、
目には見えない可能性を信じることができます。
最近はAIが驚くほど進化し、多くのことができるようになりました。
けれど、一陣の風に季節を感じたり、一枚の絵から自分自身の物語を感じたりすることは、人間ならではの豊かな感受性なのではないでしょうか。
そして、この「想像する力」は、そのまま「創造する力」につながっていきます。
まだ見えていない未来を描けるから、人は一歩を踏み出すことができます。
■心は、静かに季節を変えていく
人の心も、自然とよく似ています。
周りから見れば何も変わっていないように見えても、その人の内側では、新しい季節が始まっていることがあります。
一冊の本との出会い。
誰かの何気ない一言。
一枚の絵を描いた時間。
心が動いた、たった一つの体験。
その瞬間には何も変わらなかったように思えても、後になって振り返ると、
「あの日から何かが始まっていた。」
そんな経験はないでしょうか。
■変化は、心が動いた瞬間から始まる
私は三十年以上、アートセラピーを続けてきました。
不思議に思うのは、人は「変わろう」と決意して変わるのではなく、
心が動いたその瞬間から、すでに変化は始まっているということです。
その変化は、とても静かです。
芽が土の中で伸び始めるように、
外からは見えません。
だから焦ってしまうこともあります。
「何も変わっていない。」
「私は成長できていない。」
そう思うこともあるでしょう。
けれど自然は教えてくれます。
見えないからといって、
変化が起きていないわけではない、と。
■学びにも、見えない「始まり」がある
11月から、QAT(クエスト・アートセラピーファシリテーター認定講座)第3期が始まります。
講座は11月に開講しますが、学びはその日から始まるものではありません。
「もっと人を理解したい。」
「もっと自分を知りたい。」
そう思った日から、
心の季節は静かに動き始めます。
立秋が、暑い夏の中で秋の始まりを告げるように、人生にも誰にも気づかれない「始まり」があります。
その小さな始まりを大切に育てること。
それが、学ぶということなのかもしれません。
■秋は、もう始まっています
立秋は、
「秋になりました。」
という宣言ではありません。
「秋は、もう始まっています。」
という自然からの知らせです。
もし今、心のどこかで新しい一歩を感じているのなら、それはあなたの中の季節が動き始めたサインなのかもしれません。
見えないからこそ、大切に育てたいものがあります。
その旅をご一緒できることを、心より楽しみにしています。




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